2月20日(火)
歯医者の帰りに中野で途中下車。ここでちょっと遅い昼食。目当ては「平凡」というラーメン屋。ブロードウェイを入ってすぐ右手の路地を入った角にある、カウンターのみの小さな店。大盛りもチャーシューメンもあるけれど、この店では「ラーメン550円」。これを選べば間違いない。
出てくるのは醤油味の東京ラーメンではない。黄金色に澄みきった塩味のラーメン。これがこの店の「ラーメン」。さりげなく入ったゆずの香りが、そのまんまこの店の気配りのようだ。チャーシューもメンマも押し付けがましくなく旨い。今日は時間が遅かったせいか、いつもよりスープが濁っていたが、それでもじんわりと旨い。
まったくこのラーメン屋ときたら、全然「平凡」じゃないのだ。


2月19日(月)
引き続き「キャラ者」単行本の作業中。既刊の1、2巻もリニューアルして3冊同時発売するので、描きおろすカバー用の絵、口絵もあわせるとけっこうな量ですよ。
ちなみに1巻、2巻とも、新しくなるのはカバーだけじゃないんですね。収録作品も前に出した時とはあちこち変えてます。前の2冊を買っている人も、また買わざるをえないですよ。ウヒヒヒヒ。
これは2巻のカバー用の絵。

2月17日(土)
土日も「キャラ者」単行本、カバー関係の作業。遅めの午後、「珍来亭」で昼食。
そのあと「ボア」でコーヒー飲んでひと休み。店のおばちゃんとおじちゃんが、新しくなった中央線の電車について話している。

おじちゃん 「新しい電車になってから静かだよね」
おばちゃん 「まだ慣れないけどね。あの赤い電車になれてたから」
おじちゃん 「あれは音うるさかったからね」
おばちゃん 「うん。でもまだ慣れないね。他人様の電車に乗ってるみたい」

かみあってるようで微妙にかみあってない会話が心地よい。こういう午後がいいんだ。ガード沿いのこの店にはいつも電車の走る音が聞こえている。

珍来亭の2階。
ボア。どちらの店も昔の吉祥寺のまま。

2月13日(火)
歯医者。代々木上原のこの歯科医院はもう8年ほど通っているが、ヒドくなった時だけ行く不真面目な患者なので先生が心なしか冷たい。
折れた歯を見せたら、先生妙に感心して、「こんなにキレイに中が溶けてエナメル質だけになっている状態はめずらしい。初めて見ました」と言われる。不思議なのが、ここに至るまで痛んだ記憶があまりないことだ。「徐々に徐々に冒されて、神経も死んでいったんでしょう」って、どれだけほったらかしにしてたんだ俺。

こんなのアップしてスイマセン。

2月12日(月)
予定の〆切りを1週間も延ばして、ようやく「Hanako」のマンガ進み出す。夜、ちょうどあがる頃タヒチンから飲みの誘い。グッドタイミングだな。

2月9日(金)
歯が欠けた!右上の犬歯。
冷蔵庫でギンギンに冷えて硬くなった板チョコをかじったとたん、ゴロっと落ちてきた。
1週間ほど前から飯を食う時、その歯の裏側に穴が空いているのに気づいてはいたんだが。まさかこんなにポッキリいくとは。それにしても50のおっさんがチョコ食って(しかもバレンタイン前に)歯折ってる事態が情けない。小学生か!

歯抜けづら。

2月8日(木)
しかし、恋敵の女を拉致するために、テキサス州からフロリダ州まで1500キロの道のりをオムツを着けノンストップで車で走破したっていうNASAの女宇宙飛行士だよ。
このニュースで感じ入ったのは、恋に目が眩んだ女の暴走ぶりよりむしろ、宇宙飛行士が打ち上げや帰還の際にオムツを常用しているという驚愕の事実だ。
オムツオムツオムツとニュースではことさらに面白おかしく強調しているけど、奇行と思えた女の行動はある部分冷静というか、単に職業的習慣でした、というね。
世の真実とはこうして思いがけず曝け出されてしまうのだ。

2月7日(水)
起き抜けに開いたiTunes Store のお知らせメールから、ほぼ無意識に「RYDEEN79/07」を購入。ダウンロードまでさりげない流れであったが、実はiTSから曲を買うのは初めてだったりするのだった。
今回はYMOじゃなく、イエロー・マジック・オーケストラという表記にしてるとこがキモですかね。聴いた印象はまんまスケッチショウ。で、これがなかなか良い。
この3人が集まるとやはりオーラが発生するな。と感じるのは、リアルタイムで熱狂した世代ならではの贔屓目か。いや、彼らを全く知らない子供たちも感じるはずだと思う。
ともあれ、このおっさん達のやる事には自分もう、一生ついていくしかないっす。押忍。

2月5日(月)
周期的にめぐってくるラーメンモード。今またON!って、鼻息荒いぞ。
浜田山にある「たんたん亭」というラーメン屋がワタシ大変好きでしてね。で、この店の流れをくむ、いわゆる「たんたん亭系」の店というのが東京にはモノスゴクあるみたいなのですね。知ってるだけでも、阿佐ヶ谷の「たなか」、池尻大橋「八雲」、経堂の「はるばる亭」、茅場町の「八島」。大地丙太郎情報によると、方南町に「りょうたん亭」てのもあるらしい。

で、高円寺にもあるらしいてんで、行って来ました。「はやしまる」という店。たんたん亭系の例にもれずワンタンメンが売りのようだが、特徴的なのはラーメン、ワンタンメン、つけ麺、全てのメニューで「醤油」と「塩」が選べる点。初めてだから醤油のワンタンメンにしたが、客のほとんどは塩(の、しかもつけ麺)を注文してたな。

味は確かにたんたん亭似だけど、麺だけが本家と違う。太いストレート麺なんだね。いわば「たんたん亭」と「東池袋大勝軒」のあいのこみたいなラーメンなの。太麺はきらいじゃないけど、このスープにはちょっと微妙かな。でもチャーシューはジューシーで○。また来てみよう。いずれにしても近々、都内の「たんたん亭系」、全店制覇せねばならんでしょうな。
誰も頼んでないよ!

2月4日(日)
家族でジブリ美術館に行く。予約制だあ〜〜〜?というのがなんだかシャラくさく面倒くさく、近所だというのに今まで二の足を踏んでいたわけだが、ネット予約してみたらそんなに面倒でもなかった。
なのに入り口からすでに行列。入場も展示を見るのも全て行列。ゆっくり見て回れるための予約制じゃないのか。まあ休日だったからね。中国、韓国人の観光客も多かった。
でも展示のいくつかには素晴らしいものあり。声も効果音も全て人の声だけでアフレコした12分の短編アニメも面白かった。12分の中に宮崎アニメの全ての要素が入っている。逆に言えば、12分で語りきれる事を手を変え品を変えて大作にしてるのがジブリアニメだとも言える。
このアニメのクレジットロールの最後に、声と効果音を入れた二人の人物の名前が出るのだけど、これが日本一有名な長寿バラエティ番組の司会者と天才女流ミュージシャン。ここで観客から驚きの歓声があがる。要するに「この人がやってたの!?」という驚きがオチのひとつになっているわけ。もちろん二人のアフレコはとてもいいんだけども、この二人でないと絶対ダメなのか?という疑念も湧くわけです。こういう所がね、ジブリアニメにはありますね。最近、頓に。木村拓哉をわざわざ使ったりね。

うちの4歳児の娘は12分の間、問答無用に楽しんでいたから、あ〜面白かったね!ですんでもいいのにね。こういうちょこっと鼻につく小賢しさが、個人的にはジブリアニメに心からLOVEと言えない所だ。もっとも、そういう部分こそがジブリをここまで大きなブランドにしたのだろうが。

2月2日(金)
エンターブレインからおおひなたごうの新刊「マグロ」を送ってきてたので読む。とても面白い。今、マンガで真っ正面からギャグをやっているヤツは偉い。そういえば正月にやったドラマの「マグロ」はベタ過ぎてダメだった。ベタにも「いいベタ」と「悪いベタ」がある。より良いベタは「ベター」という。

2月1日(木)
夕方よりフォーシーズンホテルで角川書店のパーティ。今年は角川、青年漫画誌を創刊するので顔見知りの同業者多し。2次会、3次会で朝まで。
みなもと太郎先生、ながやす巧先生と初めてじっくり話す時間があったが、ながやす先生が「愛と誠」の時代から現在まで、アシスタントをいっさい使わずに描いてこられたという話に衝撃。そしてなんだか力づけられる。